ベアトリス王女で思い浮かべるのがこのお帽子。
ベアトリス王女は、イギリスのチャールズ皇太子の弟のアンドリュー王子のご長女。
結婚式を目前にして父親アンドリュー王子のいかがわしい事件のために延期。そしたら今度はCOVID-19の蔓延で結婚式が中止になってしまってお気の毒なのよ。
しかし、お気楽に生きて来たんだろうから、まあ、仕方ないわね、ぐらいにしか思ってなかったけど、王女は文字の読み書きが苦手な障がいと闘ってこられたそうで、苦労も多かったのではと思うと、見方が変わり、学習障害への関心を高めるために設立されたチャリティ団体「Made By Dyslexia」によるインタビュー映像を見ると、上品でチャーミングで素敵な女性だと思ったヮ。英語はわからないけど・・・。着ている服も清楚で話し方もチャーミング。
学習障がいは誤解が多くので、影響力のある人が、自らの障がいを明らかにすることで、世間の偏見が取り払われていくんだと思う。
見出し
ベアトリス王女が闘う障がい。
ELLE Girlの記事の翻訳では失読症となっているけど王女の場合は読字障害と思われるので、読字障がいと表示します。
出典:https://ellegirl.jp/article/princessbeatrice-dyslexia-interview-200527-hns/
失読症
後天的な脳の損傷によって文字が読めなくなったり読みづらくなる障害。 脳の病気の中でも脳梗塞の後遺症として現れることが多いといわれている。失読症は、高次脳機能障害の分類の中で代表的な障害。
読字障がい
読字障害とは、知的発達に遅れがないが、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力のうちいずれかまたは複数のものの習得・使用に著しい困難を示す発達障害。
出典:https://h-navi.jp/column/article/35026170
チャリティ団体「Made By Dyslexia」によるインタビュー映像
「養育や支援に力を入れている学校に通うことができた私は、とても恵まれていたと思います。しかし実際、日々の学習はとても大変でした。生徒はみな、自分の読書レベルに応じて色分けされた教科書を使っていたのですが、私が持っていたのはいつも白いものでした」
「ですが親友たちは、私よりはるかに先のレベルの黄色や緑色の教科書を使っていました。当時、そうしたものを見るたびに、自分はなぜ能力が低いのか、なぜ頭がよくないのか、そしてなぜ他のみんなのようになれないのかという疑問が頭に浮かんでいました」
「もし若い頃の自分に助言できるとしたら、学びは生涯続くものなので、学校の試験や授業で起こったことだけによって自分を定義されないようにして、ということです」
「苦しい経験はその後の人生の教訓となり、自分という人物を作り上げる糧となります」
「実は、多くの同僚が(読字障がい)を患っています。私たちは人と違った考え方が求められるテクノロジー企業で働いているからです」
「読字障がいの強みは、人とはものの見方が異なり、問題解決に役立ち、新しい方法を見つけ、実験的で起業家的な精神を持っている点です」
「読字障がいは、あなたに問題があるというわけではありません。脳の働きの中で重要な役割を果たしていますし、人間の脳はそれぞれ信じられないほど違った働きをしています」
「悪いことはひとつもなく、むしろ正しいことばかりなのです」
出典:https://ellegirl.jp/article/princessbeatrice-dyslexia-interview-200527-hns/
(失読症と訳されているところは読字障がいと書き直しました。事故や病気による高次機能障害と学習障がいは違うので、訳者は間違っていると思うので)
ぺんぺん草の独り言
トム・クルーズやスティーブン・スピルバーグ監督がカミングアウトしたことで、わたしは初めて、読字障がい(ディスレクシアdyslexia)というものがあることを知ったのよ。
俳優や映画監督は、大量のシナリオを毎日読んで表現していく仕事なのにと、驚いたのよ。
英語圏では人口の10~15%がこの障がいを持っていると言われていて、日本でも10%の人がそうであるらしいわ。わたしが子供頃はこのような障がいがあることすら認知されていなかった。
小学校の頃、漢字の書き取りテストが毎日のようにあったけど、ひとりだけ、全く書けない女の子がいて、国語の音読もなかなか出来なくて、いつも授業中に先生がクラス全員の前で努力が足りないと叱責するので、勉強のできない子というカテゴリーに入れられて、クラスの子から酷い言葉を投げかけられていたことを思い出した・・・。
あの子は読字障がいだったのかもしれないわね・・。
それならちゃんとそれに即した教育を受けるべきなのに、当時はそんな概念すらなく、教師が率先してバカにして怒っていたのだから最悪よね。わたしが子供の頃の教師はホントにひどいものだったわ。平気で無抵抗な子供に暴力をふるうし、今の時代だったら、刑務所行きよ。
皇室や王室はきれいな姿を見せるだけが仕事じゃないのよね。
ベアトリス王女の妹ユージェニー王女は結婚式で12歳のときに行った脊柱側彎症の手術の跡を隠さないデザインのドレスを着て、同じ手術をした人を励ましたと言われているわね。
出典:ユージェニー王女結婚式
外国の王室の方たちは、覚悟を持って王族として生きているんだわ。
弟夫婦がコメントを出したので自分だって早く出さなくっちゃと紙に書いたコメントを読み上げたり、その夫は、英語が話せる話せる話せると連呼したり、娘の不甲斐ない部分は絶対に隠し通し、いい恰好ばかりを見せようとするばかりでいいのかしらね?日本の皇室。
日本はみんなと同じであることで安心し、ちょっとでも違ったらイジメに遭ったり、理解されないのよね。それを変えていけるのが皇室だと思うのだけね。日本の皇室は世界一伝統があるけど、天皇家には覚悟がない。
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