スペインの前国王フアン・カルロス1世(82歳)が亡命、するというニュースは8月上旬くらいからYahooニュースが報じていました。
スペインの王室といえば
フェリペ6世国王夫妻を思い浮かべるくらいで、ほとんど興味がなかったのですが、一国の国王だった人がなぜ亡命するのかが不思議で、気になっていました。
前国王は、スペインを出国してドミニカ共和国にいるのでは?とか、情報が錯綜していましたがラブ首長国連邦(UAE)に亡命していたことが明らかになりました。
見出し
スペインの前国王フアン・カルロス1世
★1975年前国王は独裁体制を敷いていたフランシスコ・フランコ将軍の後継者として国王に就任。
★しかし即位後はフランコの権威主義体制を受け継がず、一転して他のヨーロッパの立憲君主国を模範とした政治の民主化を推し進めたことで、評価を受けていた。
転落の要因
「金と女」に他ならない。
★スペインが経済危機にあえいでいた2012年、愛人を伴い、ボツワナへゾウの狩猟旅行、ハンティング中に腰の骨を折る大怪我を負った。
★同伴した愛人は2回の離婚歴のあるシングルマザー。
★娘のクリスティーナ王女と夫も汚職疑惑。
★娘のクリスティーナ王女の汚職疑惑を機に、2014年フアン・カルロス1世は、フェリペ6世に譲位、生前退位した。

★今年に入ってスペインの捜査当局が、サウジアラビアの高速鉄道に関連して、巨額不正疑惑で前国王の捜査を開始。
★スペインの企業団が受注するにあたり、前国王はスペイン企業やサウジの前国王から数百億円の裏金を受け取り、そのうち17億円を愛人に渡していた。
★隠し口座を持っていてマネーロンダリング疑惑もある。
★2020年3月現国王のフェリペ6世が前国王への王室手当(年間2000万円)を剥奪。
★フェリペ6世自身もフアン・カルロス1世からの相続財産を放棄した。
出典:週刊文春
ぺんぺん草の独り言
生前退位した元国王をスペインの警察は捜査をするのね・・。日本では皇室に関しては、司法はアンタッチャブルだから、内親王の嫁ぎ先や、娘を入内させたら脱税したって、機密費を流用したって安泰なんだけど、ヨーロッパはそこらへん、はっきりしているわ。
アンドリュー王子事件はうやむやに済まそうとしているけど・・・事実を報道するだけまだマシね。
この前国王はスペインを立憲君主国にしたということで英雄だったみたいだけど、元々は独裁体制を敷いていたフランシスコ・フランコ将軍に庇護されてきた人だから、変わり身の早い人なのかも。
莫大な金額の汚職だけど、スペイン警察は逮捕しないで出国させてあげたのね。一般人なら間違いなく逮捕よ。
亡命って政治的に迫害されている場合にするものだとばかり思っていたけど、前国王フアン・カルロス1世は、亡命ではなく、海外逃亡やん。
もう二度と、スペインの地を踏めないのは当然のことだけど、この前国王の息子がフェリペ6世なんでしょ?
王政廃止の是非を問う「民衆投票」が2018年に行われて、35才未満の層では多数派(53%)が共和制を支持しているらしいので、今後、フェリペ6世夫妻が頑張らなければ、ホントに廃止になっちゃうかもね。
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