千葉県富津市の高宕山自然動物園(同市豊岡・現在休園中)でニホンザルの飼育檻(おり)が壊され、約70匹のサル全部が逃げだしました。

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高宕山自然動物園からサル70匹が逃げ出す。

まず高宕山自然動物園について。

高宕山自然動物園
出典:Google

東京湾アクアライン国道409号線で約1時間40分。便利ですね。でも今は閉鎖しています。

猿が逃げ出したのは2度目

令和元年9月に発生した台風15号で檻が倒壊し、飼育していたニホンザルが逃げ出し、現在はほぼ全ての捕獲作出来たと思ったら、今回の脱走です。

今月5月から9月末までの予定で、倒壊した檻の撤去作業及び檻の新設工事を実施している最中でした。

今回は工具を使ってフェンスが切断された

市によると、壊されたのは仮設の檻で、10日午前7時ごろ、園の整備のために訪れた作業員が檻の金網フェンスに穴があるのを見つけた。

何者かによって切断され、穴の開いたニホンザルの飼育檻(富津市提供)

穴は直径30~40センチほどで、檻内にいた全てのサルが逃げていた。

9日午後5時すぎの時点では異常はなかった。富津署は工具を使ってフェンスが切断されたとみて調べている。

今回逃げ出したことで、過去に問題となった外来種との交雑が懸念される。

市の担当者は「今は繁殖期ではないので交雑の可能性は少ない。ニホンザルだけを捕獲して檻に戻したい」と話した。

ぺんぺん草の独り言

千葉県富津の高宕山動物園はサル全164頭をDNA鑑定したら、約35%にあたる57頭が特定外来生物「アカゲザル」との交雑種だったとわかり、57頭は外来生物法に基づき殺処分しているので、可哀そうだと批判があったのよね。

2001年には和歌山の山中でニホンザルとタイワンザルの交雑種見つかり、和歌山県は、野生化したタイワンザルと交雑ザルを全頭捕獲し安楽死させたことがあったわ。

和歌山も、和歌山市と海南市に隣接する貴志川町にあった遊園地が1954年に閉園された際に逃亡した数匹から交雑種が増えたのよ。

川に外来種の魚を数匹捨てただけで、生態系が崩れるんだから、今回、70匹以上の猿が逃げ出して、野生になった外来種と交雑したら、大量に増え、自然界のニホンザルを駆逐してしまうかもしれないわよ。

今回フェンスを壊した人は、以前の交雑種のサルの殺処分への抗議の意味だったのかも知れないけど、やり方が間違っているわよ。

早く逃げたサルを捕獲しないと、農作物が荒らされるし、種の保存が守られなくなる。牛は黒毛和牛とホルスタインの交雑種とかあるし、草花の交雑種はあるけど、サルの交雑種はダメなのよ。

フェンスを破壊した人は、器物損壊だけにとどまらず、、罪は重いわよ。

 

反省だけなら猿でも出来る

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