サルがカメラで自撮りしたら、その写真の著作権は誰にあるのか?サルになるのではないか!と大問題になり、動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」が写真の著作権は自撮りしたサルにあると主張し、裁判になったそうです。その判決が出ました。
裁判所の判決は・・・サルには著作権はないという判断でした。
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サルが撮影した「自撮り写真」の著作権は誰のものなのか。
雄のクロザル「ナルト」が4年前に撮影した「自撮り写真」があまりに傑作だったので、著作権は誰のものなのかという問題を巻き起こした。
・著作権はサル?
・カメラの持ち主?
・そもそも著作権は発生しない?
カメラの所有者が昨年、このサルの自撮り写真を著作権使用料が無料の写真を集めたオンラインデータベースに入れたウィキメディア財団を、自身の著作権を侵害したとして提訴。
それに対し、いったんは「著作権の対象とはならない」と所有者の訴えは認められなかった。
しかし今度は米国の動物愛護団体が先月、「著作権はサル自身に帰属する」として改めて提訴して注目されていた。
問題の自撮り写真とは
・2011年にインドネシア中部のスラウェシ島で、現在6歳の雄のクロザル(愛称・ナルト)によって撮られた。
・撮影したカメラの所有者は、英国の自然写真家、デービッド・スレイターさん。
・AP通信などによると、スレイターさんはオランダの研究グループに同行し、インドネシアの島々で絶滅の危機にあるクロザルを撮影していた。
・スラウェシ島でクロザルの一群と出会い、スレイターさんが三脚の設置など撮影準備をしていると、近づいてきたナルトがカメラ1機をひったくり、シャッターを押しまくったのだった。
・その中に「奇跡的に」プロ級のものが1枚含まれていた。
・斜めのアングルで自身が中心に据えられ、歯を出している笑顔が愛らしい、愉快な1枚だった。
出典:https://www.sankei.com/world/news/151005/wor1510050008-n1.html
・スレイターさんはこの写真を自身の写真集に載せるとともに、インターネット上に投稿。
・写真は瞬く間に広まった。
・ウィキメディアが運営する「ウィキペディア」が翌年、パブリックドメイン(公有財産)を集めたオンラインコレクションに加えた。
・スレイターさんは「最初の1年で(写真使用料で)2000ユーロ(約27万円)得られたのに、オンラインコレクションに載せられたことで使用料収入が途絶え、著作権も侵害された」として昨年8月、ウィキメディアを訴えた。
・ウィキメディア側は「人間以外は著作権を所有できない」と主張
・スレイターさんは「この写真は私が所有しているのだがら、当然私に著作権がある」と反論。
・結局、昨年12月、米著作権庁が「人間以外の動物による作品は著作権の対象とはならない」とする判断を示し、ウィキ側に軍配が上がった。
・しかし、先月22日、米動物愛護団が「米国の著作権法では動物が著作権を持つことを禁じていない。著作権はサルにある。著作権庁の判断は一見解にすぎない」としてサンフランシスコの連邦裁判所に提訴。
・ナルト自身(サルの名前)が著作権を持っても、自らは収入を有効に使えないとして、米動物愛護団が代わりに権利を行使して、収益をサルの保護に使うと主張した。
出典参考:「自撮り」のサルに著作権なし、米裁判所が判断
出典参考:https://www.sankei.com/world/news/151005/wor1510050008-n3.html
ペンペン草の独り言
サルに著作権がないということは、当然ゾウにも著作権はないわね。
絵をかかされて、それを人間が売って金儲けしているのよね。
このyoutubeはバックミュージックが悲しすぎて、動物虐待に思えてくるけど、自撮りサルは奔放に誰に強制されることなく、あれだけ楽しい写真が撮れたのだからまさに奇跡ね。純粋な気持ちでシャッターを切ったから、いい写真が撮れたのかもよ。
出典:バングラデシュの首都ダッカで、カメラをいじるサーカス団のサル(1993年10月30日撮影、資料写真)。(c)AFP/MUFTY MUNIR
このサルはバングラディッシュの首都ダッカのサーカス団のお猿さん。
サルは人よりバカだと人は安心しているけど、ちょっと前までは人はサルだったのよ。サルは人のしていることをよく見ているから、写真くらい撮るのよ。ゾウさんだって、わたしより知能指数が高いかも。
しかしこんなことで裁判になるとは!自撮りした本人というか、クロザルは夢にも思ってないでしょうね。
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