ロシアによるウクライナ侵攻が続き、キエフはじめ各地が破壊されている様子が連日報道されています。一般市民を巻き込む無差別殺戮であり、許されることではありません。

しかしウクライナ ゼレンスキー大統領の米議会での演説内容を見て、気持ちが寒々しくなっているのも事実です。

【演説全文】ウクライナ ゼレンスキー大統領 米議会で演説

議長、議員の皆様、紳士淑女の皆様、アメリカの人々、友よ。

ウクライナ、私たちの首都キエフから皆様にあいさつができることを誇りに思います。ロシア軍によるミサイル攻撃と空爆を受けている都市からです。毎日です。しかし、キエフは決して屈しません。1秒たりとも諦めるつもりはありませんでした。第2次世界大戦以来、恐ろしい戦争に巻き込まれたわれわれの数多くのほかの都市と同じように。

私は勇敢で自由を愛するウクライナの市民の代表としてあいさつができて光栄です。彼らは8年もの間、ロシアからの侵略に抵抗し続けています。彼らはロシアの全面的な侵略を阻止するために、最良の子どもたち、つまり息子たちや娘たちを送り出しているのです。

いま、私たちの国の運命が決定されようとしています。わが民族の運命が。ウクライナ人が自由になれるかどうか決められようとしているのです。国民が民主主義を守れるかどうか。

ロシアはわれわれの国の土地や都市を攻撃しただけでなく、われわれの価値観に対して残忍な攻撃を仕掛けてきました。人間の基本的な価値観に対して。われわれの自由に対して戦車と飛行機を投げつけてきました。私たちが自分の国で自由に生き、私たち自身の将来を選択する権利に対して。私たちの幸福を望む気持ちに対して。私たち国民の夢に対して。あなた方やアメリカの普通の人々と同じように。アメリカのすべての人々の夢と同じように。

私はアメリカのラシュモア山の国立記念碑を思い出しています。著名な大統領たちの顔、アメリカの礎を築いた人たち。きょうのアメリカがあるように。民主主義、独立、自由、思いやり。真面目に働くすべての人々。正しく生きている人々。法律を尊重している人々。

私たちウクライナ人も自分たちにも同じことを望んでいます。そのすべてが、あなた方にとって当たり前のことなのです。

皆様、アメリカの人々。

あなた方のすばらしい歴史の中に、ウクライナ人を理解するためのページがあります。
いまの私たちを理解するため。最も必要とされるときに。

パールハーバーを思い出してください。1941年12月7日の恐ろしい朝。あなたたちを攻撃してきた飛行機のせいで空が真っ黒になったとき。それをただ思い出してください。

9月11日を思い出してください。2001年の恐ろしい日、悪があなたの街を戦場に変えようとしたとき。罪のない人々が攻撃されたとき。空から攻撃されたのです。誰も予想できなかった形で。

あなた方が止めることができなかったように。私たちの領土は毎日これを経験しているのです。毎晩。すでに3週間も。さまざまなウクライナの都市で。オデーサとハルキウ、チェルニヒウとスーミ、ジートミルとリビウ。マリウポリとドニプロ。ロシアはウクライナの空を死の源に変えてしまったのです。何千人もの人の。

ロシア軍はすでに1000発近くのミサイルをウクライナに向けて発射しました。数え切れない空爆の数。より正確に殺すためドローンを使用しています。これはヨーロッパがこの80年間見たことのなかったテロです。

私たちは答えを求めています。世界からの答え。テロに対する答え。これは過剰な要求でしょうか。

ウクライナ上空の飛行禁止区域の設定は人々を救うことになります。人道的な飛行禁止区域です。ロシアがこれ以上、毎日毎晩われわれを恐怖に陥れられなくするための条件です。もしこれが過剰な要求であれば、私たちは代案を示します。

私たちがどんな防衛システムを望んでいるのかご存じですよね。S-300やそれに類するシステムです。

戦場では航空機の使用ができるかどうかにどれだけ頼っているかご存じですよね。パワフルで強い航空機です。人々を守るため。国の自由。国の領土。そうした航空機がウクライナだけでなく、ヨーロッパも救うことができるのです。

こうした航空機が存在するのをご存じですよね。しかし、駐機したままになっています。ウクライナの空には飛んでいません。私たちを守ってくれてはいません。

「私には夢がある」。このことばを、あなた方はみな知っています。きょう私が言えるのは次のことです。私には必要がある、それは、私たちの空を守ってくれること。あなた方の決意、あなた方の支援です。それは全く同じことを意味しているのです。あなた方が感じていることと同じです。あなた方が「I have a dream」を聞くときのように。

皆様。友よ。

ウクライナはアメリカの圧倒的な支援に感謝しています。あなた方の国があなた方の国民が私たちの自由のためにすでにしてくれたこと。武器と弾薬、訓練と資金、自由な世界でのリーダーシップ、それは侵略者に経済的な圧力をかけるのに役立っています。

バイデン大統領の個人的な関与と、ウクライナと世界の民主主義を守るための献身的な取り組みに感謝しています。

ウクライナ国民に対して戦争犯罪を犯したすべての人を犯罪者と認定する決議案に感謝いたします。

しかし、いまは私たちの国とヨーロッパ全体にとって一番苦しい時で、私はあなた方にもっと強い行動をとるよう求めています。ロシア軍が止まるまで、毎週のように新たな制裁が必要となっています。不当な体制を支えているすべての人に対して、制限が必要です。

私たちは、ウクライナへの侵略の責任者と関係を断ち切らずに政権の要職についているロシアのすべての政治家を制裁リストに加えることを、アメリカに提案しています。

州議会議員から国家テロとの関係を絶つモラルを欠いた最後の役人まで。すべてのアメリカの企業は、ロシア、ロシアの市場から去らなければなりません。私たちの血で染められた市場から。

皆様。議員の皆様。

リーダーシップを見せてください。アメリカの企業の中で、もしまだロシア軍に投資していたり、まだロシアでビジネスをしていたりする企業があれば、その企業に圧力をかけてください。ウクライナとヨーロッパの破壊に使っているお金をロシアが1ドルも受け取れないように。

ロシアの製品とロシアの船に対して、すべてのアメリカの港を閉鎖すべきです。利益よりも平和が大切です。そして、私たちはこの原則を全世界でともに守らなければなりません。

私たちはすでに反戦の共同体の一員になっています。数十か国が加盟する偉大な共同体です。私たちに対するロシアの侵略というプーチン大統領の決断に、原則に従って反応した国々です。

しかし、私たちは前に進むべきです。即座に反応し戦争を止めるため、私たちは新しいツールを作る必要があります。ロシアの全面的な軍事侵攻は2月24日に始まりました。(そのツールがあれば)1日で終えたでしょう。24時間以内に。そうすれば、悪はすぐに罰せられました。きょう、世界はそうしたツールがありません。

過去の戦争によって、先人たちは戦争から私たちを守るはずの制度を作ってきました。しかし、それらは機能していません。私たちは分かっています。あなた方も分かっています。だから、新しいものが必要です。新しい制度。新しい同盟。

そして、それを私たちは提案しています。

「U-24」という同盟を作ることを提案しています。平和のための同盟を。紛争を止めるための力と良心を持った責任ある国家の同盟です。迅速に。必要な支援を24時間以内に提供できるように。必要であれば武器。必要であれば制裁。人道支援。政治的な支援。財政的な援助。すぐに平和を守るために必要なすべてのもの。命を守るために。

さらにこの同盟は、自然災害や人災が起きている国の人々を支援することができます。人道危機や疫病の犠牲になった人々。

最も簡単なことである世界中の人々全員にワクチンを与えることが、世界にとってどれほど困難であったかを思い出してください。新型コロナウイルスに対するワクチン。人々の命を救うための。新たな変異株が発生しないように。世界は数か月、数年間かかりましたが、もっと早くできていれば、人々の犠牲はなかったのです。

皆様。アメリカの人々。

いますでに「U-24」という同盟が結成していたとしたら、数千人もの命を救うことができたと信じています。私たちの国はもとより、平和を求めている多くの国々。非人道的な破壊に見舞われた国々…。

いまからひとつの映像を見ていただきたいです。ロシア軍が私たちの土地でしたことの映像です。私たちはこれを止めなければなりません。これを防がなければなりません。他国の人々を征服しようとする全ての侵略者を事前に破壊するのです。
【ウクライナの惨状を伝える短い映像を上映。その後、英語で演説】

最後に総括させてください。

きょう、一国のリーダーになるだけでは十分ではありません。
世界のリーダーであることに意味があり、世界のリーダーであることは平和のリーダーを意味します。

一国の平和はもはや、あなたとあなたの国民だけによって決まるものではありません。それは隣国であって、力を持った国によって決まるのです。

強さというのは、大きな領土を持つということではありません。
勇敢で、自国民と世界の市民のために戦う意思があることを言うのです。
人権と自由のために戦うのです。普通に生活できて、来たるときに死ぬ権利、それは隣国や誰かによって決められるものではありません。

きょう、ウクライナ人はウクライナを守っているだけでなく、未来という名のもとに西欧の価値観と世界のために命をかけて戦っています。

アメリカがウクライナだけでなく、ヨーロッパと世界各国を支援しているのは、地球を持続させ、歴史に正義を刻み続けるためなのです。

私はもうすぐ45歳です。100人以上の子どもの心臓の鼓動が止まったとき、私の年齢も止まってしまいました。犠牲を止めることができず、生きた心地がしません。そして、これが偉大なウクライナ人たちのリーダーとしての最大の役割なのです。

わが国のリーダーとして、バイデン大統領に申し上げたい。

あなたは偉大な国のリーダーです。あなたが世界のリーダーとなることを望んでいます。
世界のリーダーとなるということは、平和のリーダーであるということです。

ありがとうございました。

ウクライナに栄光あれ。

ぺんぺん草の独り言

今回のロシアによるウクライナ侵攻は許されることではなく、直ちに停戦し、破壊した国家市民の財産をロシアは補償するべきでしょう。

ウクライナの人たちがキエフ駅に殺到し、避難する様子をご覧になられた方は多いでしょう。家を破壊され、仕事を奪われ、今後、彼らはどうやって生きていくのかと思うと恐ろしくてたまりません。

ゼレンスキー大統領は西側諸国が一致団結してロシアを退治してくれることを願っているのですが、アメリカ議会での演説で、わたしは急激に冷めました。

パールハーバーを思い出してください。1941年12月7日の恐ろしい朝。あなたたちを攻撃してきた飛行機のせいで空が真っ黒になったとき。それをただ思い出してください。

真珠湾攻撃は事前に米国に知らせていたと言われています。仮にそうでなかったとしても、軍事基地への攻撃であり、ロシアの一般市民を狙った無差別攻撃ではありませんでした。

アメリカ人のアイデンティティーを刺激し、支援を引き出すつもりなのか、日本をロシアの卑劣さと同列に考えている発言です。

ゼレンスキー大統領は確か今日、国会でビデオ演説をすると思います。つまり、日本にも支援を要求しているのです。日本も見ていることがわかったうえで、パールハーバーを例えに出す神経、理解できません。これが人にものを頼む態度でしょうか。

ドイツでは経済優先でロシアに弱腰だと激しく批判した演説をしました。ドイツはエネルギーのほとんどをロシアに依存しているのです。

しかしウクライナは武器輸出国であり、中国へも大量に輸出しています。中国はそれを日本へ照準を合わせ装備していると言われています。ウクライナは経済のために行ったことだと思いますので、ドイツを激しく批判することは出来ないのではないですか?

ゼレンスキー大統領は、西側諸国はウクライナを助けて当然、当たり前だと思っているのでしょう。

今回、ロシアによってウクライナが占領されて、西側諸国が反応しなければ、中国は台湾進攻をするでしょう。次は尖閣諸島を取られて、沖縄まで侵攻してくるかもしれません。米軍基地があると安心してはいけないと思います。日米安保があるといってもアメリカは、日本のために大切な米兵の命を差し出すでしょうか?

多分助けてはくれません。

自分の国は自分で守る。今の日本はその当たり前のことを、立憲民主党や社会党やらが猛反対して、議論すらできないままです。今の日本は攻め入られたら一瞬で陥落です。

繰り返しいいますが、ゼレンスキー大統領は人にものを頼むときの演説内容を考え直すべきです。わたしは、日本に避難してきたウクライナ人への出来る範囲で寄付をするつもりですし、ウクライナがロシアに占領されるなど絶対に許されることではなく、今すぐ停戦をするべきだと考えています。わたしはただ、ゼレンスキー大統領さん、物を頼むのに、その態度はないでしょ?と怒っているだけです。

 

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