長引くコロナ禍で、イギリスのエリザベス女王は国民に向けてテレビ演説をなさいました。
毎年、クリスマスにはメッセージを出されるけどイレギュラーなタイミングでの演説は在位68年の女王では過去4回しかないんので、非常に重みがあり、多分、イギリス国民で家にテレビのある人は全員見たと思うわ。
医療従事者などへの感謝と、今はロックダウンだが、戦時中と違い、私たちはまた必ず会える、私たちはウイルスに勝利できるという内容の演説は、遠い日本でも感動し、心強く感じたわ。
一方、日本の天皇皇后はメッセージを出さず、宮内庁HPにご進講時の発言が掲載されただけ。
メッセージを出さないの?と思う国民はいる中、なぜ沈黙をしてるのか?
これを文春オンラインが書いていました・・・。
見出し
コロナ禍でもメッセージを出さない天皇
★コロナ禍において、昨年5月に即位した今上天皇は、今のところ、国民に広く語りかけるメッセージを出しておらず『沈黙』を保っている。
★国難とも言えるコロナ禍において、天皇や皇后から国民を励ますような力強い言葉が今のところ聞こえてこない。
沈黙の二つの可能性
①ビデオメッセージを出そうとしたが、タイミングを逸した可能性
刻々と状況が変わる中では、何時どの瞬間がメッセージを出すベストのタイミングかわかりづらかった。この点は、地震や津波などの自然災害と異なる点。
②2016年に上皇が出した『退位を巡るビデオメッセージ』
・現憲法下で天皇は国政に関する権能を有さない。にもかかわらず、あの時は事前に『8月8日の午後3時から』と放送日時を指定したうえで、天皇が11分にわたり、政府や国会を通さず国民に向かって直接語りかけるや、退位を支持する圧倒的な民意が形成され、政府は動かざるをえなくなり、退位に関する特例法が成立した。
・結果として、法の上に天皇がたち、露骨に国政を動かした。

政府も皇室典範を女性宮家を認める・・という流れになったら最悪よね。
・政権から表立った反発はなかったが、メッセージの発表翌月に宮内庁長官が事実上更迭された。
・内閣と宮内庁の軋轢が見え隠れした。
上皇の『退位を巡るビデオメッセージ』が反面教師の可能性
・今の天皇と皇后はそうした経緯をつぶさに見ていたはずで、今回メッセージを出さなかったのは、2016年を反面教師にして、内閣との関係や日本国憲法における象徴天皇の在り方について、より慎重に考えた結果、とも考えられる。
出典:文春オンライン
ぺんぺん草の独り言
天皇と皇后雅子さまが、上皇の『退位を巡るビデオメッセージ』が反面教師になっているかどうかはわからないわ。
今回は励ましのメッセージだから、政治的意図はないので出そうとと思えば出せる。宮内庁が出しましょうと言えば、出していたと思うわよ。
しかし宮内庁長官などは上皇の『退位を巡るビデオメッセージ』が反面教師になっているかも。
天皇のお言葉は重いので、宮内庁長官など、影響がもし自分に及んだからいやだから、HPにご進講時の発言を掲載して終わりにした可能性はあるわ。
上皇の『退位を巡るビデオメッセージ』は、退位が決まった後、国民へお別れのメッセージという形であれば問題なかったと思うけど、
・昭和天皇の昭和天皇大喪の礼前後は、公務と儀式でものすごく忙しかった、だから、残される家族のために今から退位しておけば、みんな、疲れなくて済むから、退位したい。
・昔出来たことが出来なくなって、公務が出来なくなってきた、だから退位させて~
ざっくりと、こういう内容だったと思う。
お願い、退位させて~と天皇が国民にお願いするメッセージなんて、今振り返ればあり得ないものだったわね。
憲法を順守すると言いつつ、憲法違反をしたのよね。
ずい分自分勝手な家族主義の天皇だったんだわ・・・
平成の世になって、天皇の神秘性は消え、家族主義になり、令和になり、今上天皇がいるんだわね。
ただ宮内庁も、HPにご進講時のご発言を掲載したのであれば、もっとアピールしてあげたらいいのに。それくらいはいいんじゃない?
今回の文春オンラインの
結果として、法の上に天皇がたち、露骨に国政を動かした。
という部分を上皇后が読まれたら、き~~~!!となられるかもね。
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